2019年2月1日金曜日

2/1 スポーツスター カム交換 アンドリュース N4

がるーだです。

2/1 体力測定後に、スポーツスターのカムを交換しました。

18年目にして、体力測定したのはカム交換後の効果を確認したかったから(^-^;

ググったら、ノーマルと各種カムに交換した計測結果グラフなんかが確認できるんですが、やっぱ車種もセッティングも異なるんで、マイスポの体力を確認したかった
( ̄▽ ̄)b

どのカムにするか?

夏ぐらいから、シーズンオフにカム入れたいなぁ~なんて思ってたんで、その頃からリサーチを開始し、ググったりスポ系蔵書を読み返したりして、まずはどのカムを入れよーかなぁ~と情報収集。

選択のポイントは、次の2点
①ボルトインカム
②街乗りでも使いにくくならない。

この条件だと候補は、だいたい次の4つ。

・SE ボルトインカム(25648-01)
・アンドリュース N2
・アンドリュース N4
・アンドリュース N8
※SE:スクリーミンイーグル

かき集めた情報からおとなしい順に並べてみると、こんな感じ。

N2 < N4 ≒ SE < N8

N2だとおとなしすぎて、N8だとHOTすぎるみたいだしなぁ…
( ̄~ ̄;)ウーン

SEのボルトインとN4はほぼ同じ感じみたいなんですが、アメリカかどっかのXL掲示板のやりとりの中に「SEの方がヘッドのメカノイズが静かやでぇ~」みたいなご意見が見受けられたんで、SE製が最有力候補にノミネート!

で、第一候補はSEのボルトインカム、第二候補をAndrews N4に絞り込んだ。



スクリーミンイーグル ボルトイン・ハイドロリックカム



Andrews Evolution Sportster Cams



ブツ探し

12月初めにSEのボルトインカムをディーラーに在庫確認したところ、国内、本国にも在庫がなく受注生産となると。
最低でも納期は2ヶ月以上かかり、実際はいつになるかは、わからんとのこと…
せっかちな性分ゆえ、そないに待てまへん。┐(´д`)┌

ならばと、国内外問わず、品番叩いてヒットした在庫のありそうなお店数件に、翻訳アプリを活用して手配可否の問い合わせ。
オランダのショップは「在庫持ってるけど、ユーロ圏以外は発送しないよー!」とか、
アメリカのショップ数件は、「在庫も無いし、入手は困難だせ!N4なんてどうだい?」とか…
残念な結果に終りました(( ´Д`)

ちなみに、このSEのカムはビューエルX1のノーマルカムと同じみたいなので、そっち方面もあたってみたんですが…
結局有力な情報を得る事は出来ずじまい。

唯一e-bayに同等品、99年までのSEボルトインカム(25648-99)がピニオンギアとセットで出品されてました。(2019/2/4現在も出品あり)
こちらのカムは、ギアが粗い目でピニオンギアの変更も必要。
雑誌の記事で、粗い目の方が耐久性に勝ると読んだ記憶もありますが、ピニオンギアを交換するのに必要なSST入手等の手間と費用を考え却下。

そんなこんなであっという間に2019年を迎え、このままではシーズンインに間に合わん!
で、泣く泣くSEは諦めることに…。

そうと決まれば気持ちを切り替えて、アンドリュース N4で、納期と値段のバランスがいいお店探し。
初めは最安値だったアメリカAmazonでポチろうかと思ったんですが、1,000~2,000円程の差額だったんで、それなら通関手続きなんかの手間が掛からない、楽天経由のガッツクロームの方がいいや!って事で、1/15にポチっと。
翌日、アメリカからお取り寄せで、12日程でガッツに到着予定とメールが届く。

その他、必要なガスケット類は同じく楽天経由のガッツやネオファクトリーなどで手配。

1/23 ガッツから「アメリカからブツが到着したぜ!」とメールでお知らせがきた!
予定よりチト早いのがちょっぴり嬉し(^-^)


1/25 カム交換用のブツが揃った



ガッツクローム:Andrews N4カムとコメティック製のロッカーボックスのメタルガスケットキット
ネオファクトリー:ジェームズ製 カムカバーガスケット FOAMET
ストレート:ワコーズ アッセンブリーペースト


00Up Andrews N4 
品番:298150


スポーツスター カム交換作業

※注)個人のDIY作業の備忘録につき、手順等だいぶはしょってるので、良いこのみんなは真似しないで下さいね!



最初にタンクを外して、



外したロッカーカバーが迷子にならないよう、油性マジックでマーキング。


アッパー、ミドルとカバーを外して行きます。
この辺はガスケット交換経験あるので、サクサクっと進みます。


フロント、リアバンクともプラグを外し、



タイミングホールのプラグも外します。
ギアを5速に入れ圧縮上死点のマークをホールのセンターにもってこないといけないんですが、タイヤをゆっくり回さないと、ブンッって一瞬で通り過ぎてしまう…
やり直す事数回で、なんとかセンターに持ってこれた。(^o^;)



ロッカーアームがプッシュロッドを押してない事を確認したら、インナーロッカーカバーのボルトを緩めて行きます。



今回ボルトは完全に抜かずに、浮かすだけにしました。


タイマーカバーを外して、現在の位置を油性マジックでマーキング。
パーツクリーナーで洗浄したときに消えてしまうなど、万が一の事を考え、精密ドライバーでキズを付けたマーキングも施しました。


上下隙間の広い所で2ヶ所をマーキング。


モジュールとトリガーローターを外しました。
トリガーローターも振動なんかでクラックが入る事が多いみたいで、バーンHDさんなどで、対策パーツが販売されています。


カムカバーのボルト長さが違うのは予習済みなので、段ボールに絵を描いてそこに外したボルトを嵌めこんで行きました。


ボルトの長さが異なるのが良く分かります。
3種類ぐらいあるのかな!?

全部ボルトが外れたら、カムカバーをプラハンで叩いて外します。


現状の収まりを写真に撮っておきたかったので、本体側にカムを残したかったんですが、カバーの方に付いてきてしまいました…

※こいつは後から撮影用に入れて見た画像なので、マーク位置は正確ではありません。




新旧カムの比較。
上段がノーマルのDカム。


カム山の高さは分かりにくいですが、デュレーション(おにぎりの幅!?)の違いが良く分かります。



測定ポイントがずれているような気がしますが…
いちおうリフト量の違いを測ってみたり(^_^;)


オイルまみれのケース内をパーツクリーナーで洗浄。


綺麗になりました。
手抜きして、プッシュロッドもタペットも外してないんで、タペットが顔を出しています。


カバー側も同じく洗浄。

本気で組むなら、プライマリーカバーを外しディグリーホイールをセットして、バルブの開閉タイミングの角度がカタログデータと合致しているか?とか、リフト量もカタログ値がでているか?とかチェックしたり、調整しながら組んだ方がより本来の性能を発揮できるそうです。

またここで、ブッシングとギアシャフトのクリアランスをチェックしたり、ピニオンシャフトの振れとかチェックした方がえぇみたいなんですが、それらを測る計器を持ち合わせていないので割愛。

ただし素人のDIY作業は、すべて自己責任で大きなリスクを背負わなければなりません。
ここで、失敗してエンジン壊しでもしたら…
あぁ恐ろしやぁ~




ケースの清掃が終わったら、インストールする全てのカムギアをケースとの干渉やブッシングとの嵌め合いに問題ないかチェック。


ここまで来たら、いよいよ本組みして行きます。

パーツクリーナーで洗浄して綺麗にしておいたカムにアッセンブリーペーストをたっぷりと塗布。
こいつは、オイルが回る前の初期駆動時にかじりつきなんかを保護してくれるそうです。


1番目のカム(リアEX)をタペットを持ち上げながらインストールしたら、ポンチマークを2番ブッシングのセンターに向けておく。


ピニオンギアのタイミングマークを2番ブッシングのセンターへ合わせておく。
1→3→4→2番の順番でマークを合わせながらカムギアを嵌めこみます。



4個のカムギアが無事ケースに収まりました!


合いマークの位置に間違いはないかしつこいぐらいに再確認。
どうやら問題なさそうです。



ピニオンギアを回して、4つとも駆動するかチェック。



新しいガスケットを入れて、カバーをしたら、マニュアルの指示通りの順番でボルトを入れ規定トルクでカッチン♪

この後は、ばらした逆の順番で組んで行きました。

ロッカーカバーのガスケットは新品を用意していたんですが、ケチって一か八かに賭けてそのまま組みました。
これで、漏れたらただのアホッス(^_^;)


プラグも新品に交換。


カムとプラグ交換した走行距離:46,104km

またまた、とほほ…事件が!

最後にマフラーを取付ようとしたら…


げっ!

げっげっ!!

げっげっげっ!!!


マフラーにクラック入ってるやんけぇ(+_+)



エキパイとサイレンサーを繋ぐジョイントのエキパイ側にクラックを発見!



中から見たら、完全にお外の光が入ってます。

とほほ…

サイレンサーのステーが折れた時、この辺もカチャカチャと振動で金属音がしてたんですが、まさかここもこんなんになってるとは思いもしませんでした。

大事なバンスSS2Rに、まさに次から次へと不具合発生。

とほほ…な発見で心が折れたんで、この日の作業はここでおしまい。
マフラーの装着と試走は翌日に持ち越し。


おまけ

カム交換時に参考にしたサイトや資料など

<資料>



①03年のサービルマニュアル(日本語版)



 
②スポーツスターマスターブック


②のマスターブックの方がより具体的な手順が写真入りで掲載されているので参考になった。
これに、カムギア合いマーク位置の図だけあれば十分事足りると思われる。

サービスマニュアルは肝心なヘッド周りのところあたりが、落丁してるのか無かった。


目次には3-16~3-19とあるのですが…


3-15の次ページが、いきなり3-20となっており、どうやら3-16~3-19が落丁している様子。
今更、交換も出来ないんで、こちらも「とほほ…」な発見。


<参考になった動画>




How To Install XL Buell Cams
HAMMER PERFORMANCE

英語ですが、字幕を出して動画を見ればだいたいのイメージがつかめます。
この動画を2回ほど見て、イメトレ。
一番作業要領の参考になりました。

HAMMER PERFORMANCEさんのサイトは英語ですが、スマホなら勝手に日本語変換してくれるので、参考になる動画や情報がたくさんあり、おススメです。




スポーツスター ハイカム交換 -Andrews N3-
forumeast motovlog

こちらの動画はラバスポですが、要領はほぼ同じ。
ポンチマークとブッシュのラインを合わせる手順は、こちらの受け売り(^_^;)

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