2019年3月2日土曜日

第2章 バンスSS2Rカーボンサイレンサー復活大作戦(耐熱クリア塗装~完成編)

がるーだです。

第2章 カーボンサイレンサー艶復活大作戦のつづき。

【作業5回目】

トップコート磨き


1週間ほど自然乾燥させたサイレンサー。
表面はごらんの通りガタガタ。

トップコートが硬化したら、結構な硬さになってペーパーで均すのは大変との事前情報からサンダーで荒削り。


そこそこ均し終えたら、耐水ペーパーに切り替えで磨いて行きました。



トップコートの表面までしか磨いたらいけないと思うんだけど、どこまでがトップコートかわからん。
ゲルコート層の刷毛塗りムラがあったので、右側の白く楕円になってるところは、たぶんトップコートを通過し、ゲルコート層が出てきたんだと思います。
またはその反対で、そこだけトップコートが残ってて、それ以外は全部削りとってしまったかも(笑)
もうどっちでもえぇわ( ´∀`)

最終1500番で、足付け。


脱脂して乾燥。


プライマーを2度塗り。
塗装もド素人なんで、なかなかうまくいきません。
油断するとすぐ垂れが出来てしまう(-_-;)


続けて、耐熱クリア塗装も2度塗りしました。
こちらも、薄くムラなくってムズカしー(^o^;)



引いてみたら、綺麗に見えますが…
実際はそれなりの出来栄え(^_^;
白いところが消えただけでも良しとしよう!

耐熱塗装の取説には、"200℃で30分以上焼きつけるべし"って書いてあるものの、そんな設備もないし、200℃で焼いたら折角塗った樹脂が溶けてしまう…

なんで、内側と外側からヒートガンで軽く温めて、なんちゃって焼き付け。
その後、自然乾燥。

【作業6回目】

クリア塗装磨き

5回目の作業から約2週間ぐらい経ったので、十分乾燥してるだろうと、2000番の耐水ペーパーで磨き始めたところ…

げっ!
げっげっ!!
げっげっげっ!!!


モケモケとクリア塗装が剥がれてくるやんけぇ…

(最近登場頻度の高いこいつは「げげげ ねこちゃん」と命名)

やはり、焼付けしないとダメ見たい…
そりゃあ、取説にもそのようにうたってあるわけで…(-_-;)

ショックで写真はありませんが、またアセトンで拭いてクリア塗装を剥がし、足付け、再塗装と無駄な時間を費やしました。

本作業2回目のげげげねこちゃん!

ちなみにげげげねこちゃんは登場しなかったけど、1回目はドリルでインナーまで貫通したとき( ´△`)

耐熱塗料の簡易焼付け



同じ失敗を繰り返すわけにもいかず、無い知恵を絞りだして、BOXの中をヒートガンで高温にして、なんちゃって焼付けをしてみることに。
適当な大きさの段ボールで釜を作り、サイレンサーを吊るしました。



で、蓋をして、隙間からヒートガンの熱風を送り込んで段ボール釜内の温度をあげてやろうと。
とは言え、あまり高温にしすぎてもダメなので、時折サイレンサーを触って「アチッ!」ってレベルぐらいに留めておきました。

またやり過ぎで、ゲルコートが溶けてもいかんからね(^^)b

温度管理まではしていませんが、釜の温度は結構えぇ感じに上がってました(^-^)

これでダメなら潔く諦め、プロに頼むかウレタンクリアにしようかと…


2回目のクリア塗装磨き



この日2度目のクリア塗装磨き。
2度目はなんとかうまく行きました。
ペーパーかけて、コンパウンドで磨いても剥がれてくることもなく、しっかり密着している様子。

段ボール釜でのなんちゃって焼き付けが、効をそうしたみたい( ´∀`)



磨き終えたサイレンサー。
それなりにツヤピカになったかな!?


クリア塗装の厚みと磨きが足りない気もしますが、しっかりした焼付もできないんで上出来でしょう。



カーボンの上にクリア層がしっかりとのっている感じになりました。



あとは耐久性だけ…

サイレンサー組立



サイレンサーの入口側で排気漏れが見受けられたので、耐熱シール材を塗布。



横着して、もともとのシール材を剥がさずに、そのままサイレンサーの内側にたっぷりとぬりぬり。


リベットの穴を通り過ぎないよう、慎重に挿入。



用意したハンドリベッターとリベット

リベットは敢えて、錆びるの分かっててもオリジナルと同じスチール製にこだわった。

なんでこんなに錆びてるのにスチールのリベットなんて使ってるんだろう?アルミやステンじゃダメなのかな?って疑問に思ったのが調べるきっかけに。
ここもカーボン同様に色々と勉強になりました。

リベットについて調べていてわかったこと

リベットというより、金属の材質同士の相性について知りました。

①金属には卑金属と貴金属がある。

②卑金属はイオン化傾向が高い、つまり腐食しやすい。貴金属はその反対。

③異なる金属同士を接触させたら、イオン化の大きい金属側の腐食が促進される。
専門用語では「異種金属接触腐食」あるいは、「ガルバニック腐食」と言うらしい。

つまり、スチールとsusならスチールの腐食が促進されるみたい。
ステンレスシンクに鉄くぎとかヘアピンみたいなスチール製品を置いたら、その錆が加速するイメージでしょうか…

今までは錆びたらやだし、安易にステンのボルトにしとこーって感じで、なんも考えずに鉄の母材にステンボルトを使ったりしてたんですが、いちばんやってはいけないことやったみたい。

ただし使用部位の用量によって、その影響度も変わるみたいなので、使用可否の判断は難しそう…

調べれば調べるほど、科学や物理学の世界に入って行くので、がるーだごときの頭では理解不能レベル。

まぁ、鉄なら鉄、アルミならアルミで出来たボルトやパーツを選択するのが無難ってことが分かりました!

今までは、コストダウンの為にスチール使ってんだ!
って思っていたものが、実はこういった事や、強度などを総合的に考えて材質を選んでるだなぁ~と。

話は戻りますが、スチールのリベットにこだわったものの、そこいらで簡単に入手できる代物じゃありませんでした。
ホームセンターや専門店にはアルミかステン製のリベットしか置いてなく、結局モノタロウに会員登録し、なんとか入手することが出来た。



リベットを入れて、リベッターでシャフトを掴んでにぎにぎしたら、「バチンッ」ってシャフトが切断され、締結完了。



シャフト切断の際、ハンドリベッターが勢いで跳ねてしまい、数か所にキズを付けてしまった…
ここは「げげげ」ではなく「とほほ」(;´д`)




裏側にも樹脂が垂れたんで、取り合いがキツくなってしまったのか、出口側も嵌め合いがきつく、プラハンで叩きまくって無理やり嵌め込んだ。



これにて、第2章 バンスSS2Rカーボンサイレンサー復活大作戦の終了。

そこそこ納得できるレベルに仕上げることが出来ました。
あとはマシンに装着して、実走しても不具合でないかチェックを残すのみ。

まとまった時間が取れずに日数を要しましたが、いろんな勉強にもなったし、思いのほか楽しい作業でした(⌒0⌒)/

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