スポーツスター 自作SSTでミッション＆クラッチ分解（クラッチ編）

がるーだです。

1/16 ミッション＆クラッチ分解作業もいよいよ大詰め！
クラッチの作業にかかります。

クラッチ周り自体に不具合はありませんでしたので、ついで作業がメイン。


クラッチ作業の内容

①レリーズベアリングの交換

→ このベアリングもガタがきてクラッチのキレがが悪くなったり操作に悪影響を及ぼす曲者。時に爆発してリベット弾同様にプライマリー内部に致命傷を与える事もあるという…

撤去は出来ないので、新品に交換

②スプリングプレートレス

→ 突然爆発して放ったリベット弾がクラッチのシェルや時にプライマリー内部に大ダメージを与える事があると噂の時限爆弾。こやつを撤去。

③その他、Cリング類の交換
→　リテーニングリングとも呼ばれるリング類は、基本外したら交換が原則との事。
他の場所では再利用することもあるが、場所が場所だけに大事を取って交換することにした。

交換するパーツと撤去するパーツ

マーカーで囲ったパーツ類を使用。
フリクションプレートとスチールプレートはネオファクトリー、ベアリングはAmazonで注文。

クラッチパック　90-97y BT・91y- XL用　7,760円（税込）
スチールプレート　37913-90 @720×２　1,440円（税込）
ベアリング　NTN 6200 221円（税込）

クラッチは、ケブラーとかカーボンとかのセットを入れてみたかったんですが、予算の都合で見合わせた(｡-ω-)

現状でも状態が良かったので、フリクションプレートが１枚だけあったら事足りたんですが…

残念ながらパック売りしか無かった(-_-;)

ベアリングも7200がいいとの情報があったので検討するも、収める向きに確信を持てる情報を得られず、今回は見合わせることとした。

Cリングなどのパーツはディーラーへ注文。

ってか…

大きめサイズとは言え、Cリング（リテーニングリング）が1個3,445円って！！

目玉が飛び出ました!!( ; ﾛ)ﾟ ﾟ

初め予備で2個づつ注文入れてたんですが、値段聞いたらびっくりして、11046以外はキャンセルし各1個づつに。

純正パーツ代 7,546円

クラッチ関係のパーツ代 合計 16,967円也。



ベアリングを外そうとするも…

1/13 シフター組んだあと、そのままクラッチにかかろうと、ベアリングに挿入してあるスナップリングを外そうとしたところ…

穴にスナップリングプライヤーの先が太くて入りません( ´ﾟдﾟ｀)ｱﾁｬｰ

先をヤスリで削って尖らせても、滑って外れず。

これでは嵌めるときに、スナップリングを駄目にしてしまう可能性があると判断し、この日は作業を断念。

ネオ製クラッチパックをオイル漬けにして仕込みだけして、スナップリングプライヤーが到着したら少しでも作業が進められるようにと、クラッチ周りのパーツを自宅に持ち帰った。

スナップリングプライヤー

TRUSCO(トラスコ) スナップリングプライヤー 軸用 Φ0.8 直爪51型 51-0A

1,469円

1/15にAmazonでポチり、翌1/16には手元に！
やっぱAmazonってスゲーなぁ…( ´∀`)

先端の細さが抜きん出てます。

①レリーズベアリングの交換

1/16 スナップリングプライヤーが届いたので、早速作業再開。

やはり餅は餅屋(￣ー￣)ｂ

トラスコのスナップリングプライヤーだと一発で外れた！

先端が少し広がってるので、いい塩梅にリングを保持してくれるのと、ストッパーで広がりを調整できるので、不用意に広がり過ぎてスナップリングの変形や破損を防いでくれる。

実はストッパーがないタイプで、広げ過ぎてリングをダメにした経験があるのだ…(´▽｀；)ゞ

作業する30分程前に、慌ててベアリングを冷凍庫に堀込むも…

冷却不足のまま作業続行！

先ずはシャコ万で圧入を試みるも…

固くて入っていきません(>_<")

この前カットした平鋼をサンドイッチして、万力で圧入。

こちらはググっと入ってく手応えあり。

最後の方は入り具合を確認しながら、ゆっくりと力をかけていきました。

リリースプレートのツラまで圧入完了！

②スプリングプレートレス化

まずは事前検証から

ネオ製フリクションプレート&スチールプレートと純正の厚み比較

フリクションプレート

純正 0.023mm

ネオ 0.022mm

純正新品の厚みはわかりませんので、19年で約5万キロ走ったフリクションプレートの計測値。

純正は殆ど磨耗していないのか、磨耗した結果これなのかは？？？ですが、ネオ製新品との厚みの差は0.001mmとほぼ計測誤差の範囲かなぁ～。

スチールプレート

純正 0.16mm

ネオ 0.15mm

条件はフリクションプレート同様で、厚みの差は0.01mm

純正のフリクションプレートの中から、一番状態の良さそうな1枚をピックアップ。

スプリングプレートと代替セットの厚み比較

スプリングプレート 0.525mm

代替セット0.525mm

スプリングプレートがフリー時の厚みと、ほぼイコール。

代替セットはネオ製スチールプレート×２枚と、先ほどピックアップした純正のフリクションプレート×１枚の組み合わせ。

ｽﾌﾟﾘﾝｸﾞﾌﾟﾚｰﾄ → 代替セット（S+F+S）

左：代替セット

右：スプリングプレート


シェルに収めるセット状態で計測

ストック 32.60mm

スプリングプレートレス 32.55mm

トータルの厚みも問題なさそうです。

では、シェルに収めて行きますか！

クラッチプレート組込み

綺麗にしたクラッチシェルとハブ。
各々の壁面には、フリクション＆スチールプレートのあたりが付いていました。

F→S→F→  の順にフリクションプレート(F)とスチールプレート(S)を交互に入れていきます。

通常は、F×8枚、S×6枚、スプリングプレート１枚の構成。

今回はスプリングプレートレスなので、F×9枚、S×8枚の構成でセット。

スポスタじじぃさんのアイディアまるパクリ仕様の完成(´▽｀；)ゞ

スポスタじじぃのブログ　クラッチ交換　補足

意味も無く、シェルの残り寸法をあたっておいた。
ストックの寸法測ってないんで、意味はありません。

これでメインシャフトに取り付ける準備が出来た。



交換したパーツ

左２つが高級Cリング。
交換した方がいいに決まってるんは承知してるんですが、値段が値段だけに再利用しても大丈夫だったかもなぁ…と悶々としてしまう。



撤去したパーツ

悪名高き時限爆弾を撤去するには、年数的にも走行距離的にもちょうどいいタイミングだったのかもしれません。

コトが起こってからでは、遅いですからね！

次は車体への組込み編

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