2020年1月5日日曜日

スポーツスター 自作SSTでミッション&クラッチ分解

がるーだです。

1/5 正月休み最後の休日ですが…
先日買いそろえた工具と自作SSTを用いて、ミッションとクラッチの分解にチャレンジ!


 1-1/8ソケットの使用可否チェック


まずは、ストレートでソケット購入した1-1/8インチソケットが使えるかどうかの確認。
これが使えなきゃ、次の作業に進めん(>_<)
ストレートの店長さんに、のみ込み代測ってもらって、もしかしたらディープソケットじゃなきゃ厳しいかもと思ったんですが…

案外問題無く行けました(  ̄▽ ̄)
すぐにAmazonで、コーケンのディープソケットポチったんですが、出番無さそうなのですぐキャンセルするも、時すでに遅し(-_- )

事前の確認不足を反省…


自作SST スプロケットロックリンク(プライマリーロックバー)




平鋼 4.5×32×910mmを107mmにカットし、先を少し尖らせた。



外す時は、このような感じで歯車同士に噛ませてロック。


HD純正工具番号:HD-38362 相当の自作SST

JIMS等の社外品でも3,000円弱の工具ですが、340円程で作成( ̄ー ̄)


自作SST クラッチスプリング コンプレッサー



塩ビの75φソケットを30mmぐらいでカット。



アングルの幅ぐらいで、10mm程の深さで、このように段をつけた。
サンダーの刃は鉄工用しか持ち合わせてなかったので、ちょっとガタガタになったけど、まいっか!



作成した塩ビ管に107mmにカットし、センターに9φの穴を開けたアングルをセット。
調整スクリューにワッシャーと5/16-24ナットを入れてこんな感じで締め込んで行きます。

5/16-24はマフラー用のフランジナットを使用。



初めはゆるみ防止のギザギザがアングルに食い込んで回りにくかったので、一旦外して、すべりを良くするためにワッシャーを入れて対策。



締め込んで行くと、ダイヤフラムスプリングが圧縮されて、スタップリングが外れやすい状態になってくる。



ドライバーで指している内側のリングがスプリングワッシャー。


ドライバーが差している外側のリングが、スタップリング(リテーニングリング)

ダイヤフラムスプリングを圧縮して、スプリングワッシャーを車体側へ押しこむ事によって、スタップリングが内側に動けるようになって、Cリングを縮めて外す要領で、スプリングシートの爪から外す。

スポスタじじぃさんもおっしゃってましたが、思いの外締め込まないと、リングが外れてくれません。
ここら辺の事は、スポスタじじぃさんのブログ「クラッチ交換 補足で図解付きで詳しく述べられてます。





無事、プレッシャープレートごと取り外せました。




ようやくこれで、エンジンスプロケットナットとクラッチハブナットの両方が外せる状態となりました。
この状態のまま、ピックツールを使って、クラッチのフリクションプレートなどは取り外した。

クラッチスプリングコンプレッサーや、プライマリーロックバーなどの自作SSTや作業のイメトレは、
つわものぶろぐさんの記事を大いに参考(パクらせていただいた?)にさせていただきました!

つわものぶろぐ
Sportster 「1速カコン」対策(その2)

スポスタじじぃさん、つわものぶろぐさん、及びDIY諸先輩方々のブログ記事によって、へっぽこサンメカに希望と勇気を与えていただき、DIYチャレンジの背中を押していただきました。
色々と参考になり助かりました。
この場をお借りして御礼申し上げます。



エンジンスプロケットナット取外し


自作プライマリーロックバーを歯車に噛まし、1-1/8インチソケットにスライディングハンドルを取付て、手で回そうとするも…ビクともせず。

ハンドルの先端に足を乗せ、体重をゆっくり掛けてやると緩んだ。


クラッチハブナット取外し


クラッチ側は1-3/16インチのソケット。
ナットは逆ネジ。

こちら側はプライマリーロックバーではロックできず、クラッチハブがくるくると回ってしまいます。
レーシングスタンドを外して、タイヤを地面に接触させても、タイヤが滑ってダメ。
タイヤ止めの代わりに木材を噛ませてもダメ…
こまった( ̄~ ̄;)ウーン


なので荒治療ですが、余った長いアングルをレーシングスタンドのゴム受けの下側に入れて、ホイールのスポークに引掛けてロック。




これでようやくナットを外す事が出来た。



1次ドライブを、ゴロっと取外し。


結構な重さがあります…

クラッチシェルもオルタネーターのマグネットも問題なし。



シフターとミッションの取外し


ステーターコイルとシフターミッションのアクセスドアが現れました。


こんなところに、折れたドックの破片を発見!



ディントプレート
なんだか花びらみたいですね。
いやヒトデに見える?
いやいや☆だろ!?
って声も聞こえてきそうですが、そこは感性で!

がるーだの年式は対策品のプレートになっています。
何年か前までは、もうちょっと花びらの先端が緩やかな感じだったようだ。

ここのリテーニングリングが外れて、大トラブルに発展する事があるらしい…
恐ろしい事です。

細いマイナスドライバーでこじって外しました。
リテーニングリングはもちろん再利用不可。




ディントプレートを外した状態。


こんなところにも…
折れたドックの欠片を発見!



アクセスドアのボルトを外して、元の位置が分かるようにしておきます。
シフターシャフトは組む時に位置の調整が必要なんで、外す前に念のためアイマークを入れておいた。
これで当たらずとも遠からずの目安にはなる。

アクセスドアのボルトを外してミッションを引き抜いたら、ミッションがゴロっと外れました。


ここでも、ドックの欠片を発見…



奥に見えているのが、メインシャフトの5速ギア。
ケース内部も、割れた破片のダメージはなし。
ε-(´∀`*)ホッ



ドライバーで指しているのが、メインシャフト1速ギアのドック部分が欠けているところ




やはり、メインシャフト1速ギアのドック部分がすべて欠けて無くなってた



回収した破片

一気に破損したのか、ちょっとづつ破損したのかは不明???
12/28の走り納めン時に異変が発生するまで、異音も不具合もまったく無かったんだけどなぁ…


ミッションの点検



上から


カウンターシャフト側サイド



裏から


メインシャフト側サイド



ミッションの動き 動画



元の状態を記録するために、しつこいぐらい写真を撮ったんですが、念のためシフターフォークが入っているギアを白のマーカーで書いておいた。

M1→メインシャフトの1速ギア

外からみた感じでは、破損したメインシャフトの1速ギア以外にダメージは無さそうです。
これ以上はバラしてみないと分かりませんが、ひとまず最悪の状態になって無いみたいなんで一安心。

以前、1200Sのフォークとオーバーのスイングアームを譲っていただいたバイク屋さんと話してた時に、スポーツスターでサーキット走ってたら、いつか必ずミッションやられるから(特に2速ギア)、セットで予備持っておいた方がえぇよぉ~とアドバイスをいただいてました。
今回は4速でしたが、((= ̄□ ̄=;))ナ、ナント!!まさかの予言的中!

今後2速がやられる時が来るかもしれません…
(;´・3・`)心配だなぁぁぁ



クラッチの分解と点検


ダイヤフラムスプリング回り


新品の感触試したことないんで、なんとも言えませんが、ベアリングのガタツキは、多分こんなもんだろうって感じで、特に違和感はなし。

JAPAN KOYO 6200と刻印あり



フリクションプレートとスチールプレート
悪評高いスプリングプレートは、見て触った感じでは異常なさそう。

ただしコイツがある日突然暴君となって悪さをするみたいなので、撤去については要検討。

先のスポスタじじぃさんやヒロヒデさんらは、スプリングプレートを撤去して対策済み。
走り系のショップによっても、撤去するところと新品入れるところがあり、判断に悩む。
リスクもあるけど、理由があって入ってるんだろーしなぁ~


クラッチパックの厚みは、余裕でマニュアルのサービスリミット以上


前から次にプライマリー開けたタイミングで、スターターモーターのOリングを交換するつもりだったので、スターターモーターを取り外ししたところ…

シリンダーベースんところが、お漏らししてるように見えない事も無いんですが、老眼が進んで目の錯覚なのでしょうか?
(つд⊂)ゴシゴシ


シリンダーベースのガスケットが…



マ・ジ・デ・ス・かぁ?


プッシュロッドのとこもオイルが…

元の状態が定かではありませんが、ガスケットが見えなければ、スターターモーター外した時にでもかかったのかな?って気にしなかったんですが、ガスケットが“ひょっこりはん”してるんで、抜けた可能性も否定できず。

ここは昔漏れた時に、グローリーホールさんでメタルガスケットに交換したんですが、10年以上も前のことだし、たび重なるスポーツ走行で負担が掛かったのかもしれません。

やるならベストなタイミングではあるんですが…





とりあえずキレイにして、この日は終了。

先ずは必要なパーツの拾い出しと発注。

それが終わったら、SSTとかも必要で難易度も高そうですが、シリンダーベースのガスケットがDIYで交換できるかとか調べてみるか。

しかしシリンダーまでばらすとなったら、ほとんど腰上オーバーホールだな。
ならついでに、ピストンリングとかステムシールなんかもって欲が出ちゃう。

またまた眠れぬ夜が続きそう…

(´ヘ`;) う~ん `/(*-_-*)ヽコマッタァナァ


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4 件のコメント:

  1. 初めまして、03xl1200sに乗ってます。
    実はクラッチが切れない症状に陥り困っております。
    3週間前まではふつうに乗ってました。
    最近リアフェンダーとハンドルをロボハンに変えました。
    クラッチワイヤーも新品交換しました。

    質問ですが、クラッチアッセンブリは車体に取り付けたままクラッチハブを手で回すと何となく重たい感じがします。シャーっと回りません。

    クラッチプレートをオイルに浸し、クラッチシェルにすべて取り付けるとその時点ですごく重く感じます。

    さらにクラッチをくみ上げ、同じ様に自作のダイアフラムコンプレッサを締めこんでもすごく重い状態です。

    プライマリカバーを取り付け、クラッチランプをセットし、調整スクリューをいっぱいに締めこんでクラッチを切った状態にしてもギアを入れて車体を押すとクラッチが切れていないため動きません。

    たまたまブログを見つけ、日付を見たらごく最近でしたのでコメントしてます。

    アドバイスをお願いいたします。

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    1. ヒロボーさん初めまして!
      ご質問の「クラッチアッセンブリは車体に取り付けたままクラッチハブを手で回すと何となく重たい感じがします。シャーっと回りません」
      については、同じ動作を試したか記憶が不明瞭なのでわかりかねます。スミマセン。

      クラッチワイヤーを変える前まで普通に動いていたのてあれば、作業の工程でなにか間違いが発生している可能性が一番高いのでは無いかと推察されます。

      マニュアルをお持ちであれば、今一度マニュアル通り、パーツリストの順番通りに組み直してされてみてはいかがでしょう?


      【クラッチが切れる流れ】
      クラッチを引く→ボールランプが開く?→ダイヤフラムスプリングに掛かったテンションが抜かれ、プレッシャープレートが外側に引かれる→クラッチプレートへの圧が抜ける。

      当方はシロートDIYなので、お役に立てるアドバイス出来ず申し訳ございません。

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  2. 一年前でしたね。
    ぜひご連絡お願いいたします。

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  3. ちなみにレリーズベアリングも新品交換しました。

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