2019年7月18日木曜日

スポーツスター チェーン化 構造変更(改造申請)のチャレンジ記録

がるーだです。

スポーツスターのチェーン化に伴い、構造変更申請にチャレンジしました(^^)/

噂では、ユーザー車検ならチェーンのままでもパスするとか、しないとか…
それではリスクも高く、もし「しないとか」になったときのダメージはデカイ(; ̄ー ̄A

とは言え、車検の度にベルトに戻して、またチェーンに戻すのも、かなりの手間で面倒…

後々、出来るだけ手間はかけたくないし、面倒な事にもなりたくない。

それなら、出来る環境の時にやっておこう!
ってことで、構造変更申請をしておくことにしました( ̄▽ ̄)b

車両情報
車両:ハーレーダビッドソン スポーツスター XL1200C
年式:2001年式
改造内容:ベルト→チェーン駆動方式へ変更
(前後スプロケとチェーンを交換)


構造変更等申請の概要

4-15 改造自動車の事前書面審査
(1)改造自動車の新規検査、予備検査又は構造等変更検査並びに自動車検査証の記載事項変更(以下 4-15 において「新規検査等」という。)に係る審査は本則によるほか、別添 4「改造自動車審査要領」により実施すものとする。

(2)改造自動車の新規検査等の申請を行おうとする者又は改造施工者に対しては、新規検査等に先立って、別添4「改造自動車審査要領」に定める改造自動車届出書、改造概要等説明書及び添付資料を、同別添に定める事務所等に提出することを求めるものとする。

(出典)独立行政法人自動車技術総合機構審査事務規程 第 4 章 自動車の検査等に係る審査の実施方法 から抜粋

独立行政法人 自動車技術総合機構 審査事務規定へのリンク


簡単に言うと、「構造変更を申請する場合は、所轄の自動車技術総合機構へ該当する改造に必要な書類を事前に提出よろしくね!で、事前審査に合格してから、構造変更等検査を受けに来てね!」ってところでしょーか。

ん!?( ・◇・)?
改造自動車の届出と構造等変更検査って違うの?

やっぱ、ややこしいですね…

チェーン化 公認までの大まかな流れ
  1. 改造自動車の届出に必要な書類の提出
  2. 提出書類や記載事項のチェック
  3. 不備→再提出、無し→書面審査
  4. 審査の合否通知
  5. 合格→現車審査(構造変更検査)
  6. 車検証発行

チェーン化の公認を申請することを「構造等変更申請」(1.~6.の工程全体)と言い、その中で必要な手続きや書類が「改造自動車の届出」(1.の必要書類の提出)や「改造自動車の事前書面審査」(1.-4.の車体の検査を受ける前の工程)など。

私なりに整理したら、こんな感じだと解釈。
誤ってたら、ご指摘の程よろしくお願いいたします。

改造自動車の届出に必要な書類

  スポーツスターのベルト→チェーンへの改造は下表の項目(3)-⑤に該当。


(3)動力伝達装置の
⑤駆動軸への動力伝達方式について、次に掲げる変更を行うもの
・チェーン式⇔ベルト式⇔ドライブシャフト式

必要な申請書類

①改造自動車届出書(第一号様式 表面・裏面)
②改造概要等説明書(第二号様式 表面・裏面)
③保安基準検討書(第三号様式)
④改造部分詳細図(写真でも可)
⑤外観図(写真でも可)
⑥強度検討書
⑦車検証の写しまたは登録識別情報等通知書の写し

  

ネットには同様に個人ユーザーがスポのチェーン化の改造申請にチャレンジした記事も数件ヒットするものの、記載方法の見本とかも無いので、とてもじゃないが太刀打ちできそうにもない…

情報では、管轄の都道府県や担当検査官により、必要書類やその難易度も異なる模様。
ならば、まずは相談してみよう!

構造変更申請までのチャレンジ記録

☆2019/02/15 自動車技術検査機構へアポ電

改造申請の相談に伺いたいと電話でアポを入れてみたところ…
検査官からは「検査が終了してからの対応となるため、都合のいい時に16:30ぐらいに来てくれたらいいですよ」との事。

また訪問時は、「ホームページから改造申請に必要な第1号様式と第2号様式、第3号様式をダウンロードしてプリントアウトし、車検証のコピーと一緒に持参下さい」と。

チェーン化する時点で構造変更申請を考えてたため、スプロケメーカーのXAMからは、購入後すぐに強度証明書を入手済み。
ただし、この時点のチェーンはまだ中古のDIDのまま。

2/25にWebikeでRKチェーンを注文。
チェーンが到着後、すぐ直接メーカーに強度証明書の発行を依頼しました。


☆2019/03/01 訪問1回目(相談)


アポ時にご指示いただいたのは、第1号様式と第2号様式、第3号様式をプリントアウトして持参すること。
しかし、とんまな私は指定された書類ではなく、誤って「別添4.改造自動車審査要領」」を印刷して持参( ̄□ ̄;)!!
合わせて、車検証のコピーと、マニュアルの諸元が掲載されたページのコピー、スプロケの強度証明書を用意。

「ハーレー スポーツスターをベルトからチェーンに変えたので改造申請を行いたい。しかし初めてなので、必要書類や手順がわからないのでご教示下さい!」とバカ正直に告げると、検査官さんは親切丁寧に手順と他に必要な書類について説明下さいました。

また本来なら、プリントアウトして持参しなければいけない書類が無かったため、その場で要領書に綴じていた、第1号様式と第2号様式の書類を利用し、必要事項を指南いただきながら記入し、仮受付していただく。


1回目の宿題
①チェーンメーカー発行の強度証明書
②車両の前後左右4面の全体写真
③改造部分(スプロケ&チェーン)の全体写真とアップ写真
④前後タイヤサイズを記載したもの
⑤車両の全長、全幅、全高を採寸

次回訪問時は、書類3点の追加とタイヤサイズ、車両の寸法を用意すること。

2019/03/09 チェーンをDID→RK製に交換

早く写真撮影用に、チェーンを交換しなくてはと…

その時の様子はこちら
3/9 スポーツスター BT39用ホイール履き替えとチェーン交換など


☆2019/03/15 車両写真について電話で問合せ

Q:4面の写真は、構造変更時に持込する時と同じ状態での写真が必要か?
例えば、マフラーやサドルバック、風防の装着など

A:構造変更時に持ち込む状態と同じ写真が必要。


☆2019/04/09 訪問2回目(前回の宿題提出)

①チェーンメーカー発行の強度証明書

これはメーカー発行の書類をそのまま持参。
 

②車両の前後左右4面の全体写真


マフラーをどうするか?が一番頭を悩ませた…

当初は車検用に使うつもりでストックしていた883Rの純正2in1のサイレンサーにバンスのエキパイを組み合わせて凌ごうと考えてたんで、何度か装着を試みたんですが、マフラーステーを下から持ち上げるタイプは、スイングアームが邪魔して装着できんかった。

他に手持ちのマフラーで音量クリア出来そうなのは、対策インナーとか充実してるスパトラ インターナルのみなので、こいつで行く事にした。
対策インナーは後日手配することにして、まずは写真撮影の為だけに装着。

撮影した写真をA4用紙2枚に収まるようエクセルに貼って、プリントアウト。


③改造部分(スプロケ&チェーン)の全体写真とアップ写真


この写真は3/9チェーン交換した時に撮影したものを流用。
こちらは写真をA4用紙1枚に収まるようエクセルに貼ってプリントアウト。

④前後タイヤサイズを記載したもの
⑤車両の全長、全幅、全高を採寸


④⑤の各サイズA4用紙1枚に収まるようワードで作成し、でプリントアウト。
これは手書きのメモでも問題ないと思われる。
   
訪問時、検査官にご指南いただきながら、②の車両外観写真に直接、全長、や全幅などの寸法を手書きで記入。
また、ヘッドライトやウインカーなど保安部品から引き出し線を引き、「走行用前照灯」や「前面方向指示器」などの堅苦しい表現で記入。
もしかしたら、これが③保安基準検討書に該当するのかな?
この書類を別途記載した記憶はなし。

その他、第一号様式の主要諸元比較表で埋められる箇所を記入したりしました。


2回目の宿題
⑥チェーン品番のアップ写真(強度証明書に記載された品番が必要)
⑦ホイールベース寸法の採寸
⑧1名乗車時に着座したセンターからリアアクスルまでの寸法採寸
⑨2名乗車時のダンデムシートセンターからリアアクスルまでの寸法を採寸

次回訪問時は、書類1点の追加と3つの寸法を測っておくこと。

前回からは1つ減ったとはいえ、訪問するたびに宿題が(;´д`)トホホ…


☆2019/04/19 訪問3回目(前回の宿題提出)

⑥チェーンの品番アップ写真(強度証明書に記載された品番が必要)


こちらの写真は新たに撮影。
まだグリースまみれのチェーンですが、品番が刻印されてるコマのグリースを落として、引き→アップを矢印で示した。

A4用紙1枚に収まるようエクセルに貼ってプリントアウト。


⑦ホイールベース寸法の採寸
⑧1名乗車時に着座したセンターからリアアクスルまでの寸法採寸  
⑨2名乗車時のダンデムシートセンターからリアアクスルまでの寸法を採寸


⑦~⑨は手書きのメモ。

図は検査官のアドバイスを聞きながら書いたメモ。
絵心以前のレベル(´▽`;)ゞ

注意点は⑧と⑨のセンターとは、お尻の位置ではなく、あくまで着座した状態で体の重心位置との事でした。
ステップ位置で異なりますが、ライダーだとふとももの付け根か真ん中辺り。
とはいっても厳密に出す必要はなく、大体でオッケーみたいです(^^)d

今回もご指南いただきながら、新たに採寸した寸法などを書類へ追記。
ホイールベースと⑧や⑨の寸法などから、前後輪の軸重を計算して算出しないといけないみたいなのですが、そこは検査官が計算して下さると。
そんな計算式など知る由もないので助かりました(´∇`)


3回目の宿題
⑩スプロケ品番のアップ写真
(強度証明書に記載された品番が必要)

次回訪問時は、書類1点を提出をすること。

ようやく宿題が残り1つ!


☆2019/04/26 訪問4回目(前回の宿題提出)




⑩スプロケ品番のアップ写真
(強度証明書に記載された品番が必要)


これらの写真はチェーン化作業の前に撮影しておいたものを加工し、エクセルに貼りつけ、A4用紙でプリントアウトしたもの。

フロントスプロケットの品番は、装着時には車体側となるため撮影不可なので、この写真でも良いか?と事前に確認し作成。



念の為、品番表記が見えるパッケージの開封前写真も参考資料として用意。

この時、通常なら車検証の形式に「CGP改」などと「改」の文字が追加されるが、輸入車は1台ごとに登録された車両のため、改の文字は付かず、形式はそのままとなるとの事でした。

事前に検査官がチェックいただいた書類の訂正や追記を行い、書類記載されたすべての寸法を小数点第3位に統一。

訪問4回目にして、必要書類がすべて揃ったので、ようやく審査へ回していただくこととなりました。

GW直前の提出だったので、受理はGW明けとなるとの事。
出来るだけ速やかに検査を受ける事が前提みたいですが、実質検査を受けるまでの有効期限は無いみたいだったので、それならば、車検の満了するH31年7月27日までに検査を受ければよし。

なので、7月の梅雨明けした頃を狙って受ける事にしました。


☆2019/05/10 申請の認可




「申請の許可が下りたので、いつでも検査に来て下さい!」と電話にてご連絡をいただきました。

これでようやく第一関門を突破し、構造変更検査の受検キップを手に入れる事ができました\(^o^)/\(^.^)/

実質は、第一関門の方がハードルが高いので、よほどの事が無い限り構造変更検査は通ったも同然。
懸念事項があるとすれば、唯一マフラーの音量ぐらい。

約2ヶ月の間に訪問4回。
平日のしかも16:30~17:00までと、限られた時間しかチャンスが無いので、サラリーマンにはちと厳しかったですが、有休とか時間有休とかを使い、なんとか時間を工面。

訪問の度に出される宿題をこなし、なんとか書類審査をパスすることができました。

これも、親切丁寧にお付き合い下さった検査官さんのおかげあっての事。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
ありがとうございました!

がるーだのスポーツスター 
チェーン化 構造変更(改造申請)
チャレンジ大成功(^^)v

わかったこと
(所轄の地域や担当検査官によって異なる可能性あり)
  • シロートでも何とかなる。 
  • ただし状況によっては、何度も足を運ぶ覚悟と時間が必要。
  • 検査官に相談できる時間帯は16:30~17:00のみ
  • チェーンやスプロケは大手メーカー品を使用した方が強度証明書の入手が容易
  • チェーン化作業の際は、パーツも含め、写真をたくさん撮っておいた方がいい。
  • パーツの写真を撮影する際は、強度証明書に記載された品番が写るようにした方が良い。
  • 輸入車の構造変更は形式に「改」の文字は付かない。
  • 改造申請に掛かる費用は0円
これで、あとは車検満了までに車検対策を施して、構造変更検査を受けるのみ。


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5 件のコメント:

  1. 凄いですね。
    僕もやってみたくネット検索でこちらに辿り着きました

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    1. コメントに気付かず放置してました。
      申し訳ございません。
      少しでもお役に立てれば幸いです!

      削除
  2. 結構な労力ですね。でも、やった分の経験が実になりますね。参考にさせていただきます。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます!
      少しでも参考になることがあれば幸いです。

      削除
  3. チェーン化に興味がありこちらに辿り着きました。
    パーツ代はおいくらでしたか?

    返信削除