2020年2月1日土曜日

スポーツスター シリンダーベースからのオイル漏れ修理(1日目)

がるーだです。

2/1 リアバンクシリンダーベースからのオイル漏れに着手しました。




ついでにピストンリングとバルブシールを替えて“なんちゃって腰上オーバーホール”をも敢行しようという大胆にも無謀な計画( ̄▽ ̄;)

ストリートだけなら、これぐらいならもう少しひどくなるまで放置してたところですが、サーキットを走る車両のオイル漏れはご法度!
なのでオフシーズンの間に直す事にしました。
( ̄ー ̄)b

ヘタすれば、エンジンの調子を崩しかねない部分ですが、勢いに任せてスタート!


シリンダーまで分解


ミッション修理後1回走っただけで、また分解されるスポちゃん( ´-ω-)
タンクとシートカウルをサクッと外して裸に。



まずは、ロッカーカバーに前後のマーキングを施して、




カバーを順番に外したら、ロッカーアームがコンニチハ(●’∇’)♪



もちろんボルトは元の位置が迷子にならないように段ボールへ。



プッシュロッドとバルブが出てきました。
ここのガスケットは漏れて無いんでもったいないなぁ…(´Д`)ゞ




抜いたプッシュロッドが迷子にならないように、メモを貼りつけ




100均のバットにFとRのパーツを分けて入れておきます。





専用のレンチを使ってボルトを緩めて、



はいマニホールドが外れました!



確かここは1年ほど前に、10年ぐらい熟成させたジェームス製のワイヤー入りパッキンに交換した記憶が…

しっかりシールしてくれて、再使用出来そうでしたが、なにぶん古いパッキンなので、これを機にストックしてるパッキンに交換予定。




ヘッドまで外れました。
ここから先は未体験ゾーンヘ突入(゜_゜;)


ヘッドを裏返したら…
燃焼室にはカーボンがどっちゃりヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!


スポちゃんのピストン初めまして!
こちらもカーボンがこんもりと…


次はシリンダーを外しました。

シロート目には、へんなキズも入ってなく綺麗な感じで、良くみるとうっすらクロスハッチも確認出来ます。
とは言え、全体的には磨きが入って艶ピカ感が増してる状態といったところでしょうか…
( ̄~ ̄;)ウーン


オイル漏れ箇所の特定



オイル漏れがあったあたりのガスケット。
メタルが入ってると思い込んでいましたが、対策後の純正ガスケットでした。


オイルの付着が確認出来ますが、一部のガスケットが痩せてはいるものの、ここから漏れたんでしょうかね(・_・?)



プライマリー側のガスケットも少し痩せてますが、シリンダー外した時に持ってかれたんかな?
ここいら辺りにオイルの付着は無かった。



ピストンのカーボン落とし


たまにワコーズのフェールワン入れたりしてたんで、もっと綺麗な状態を期待していたんですが…
(~_~;)


フロントのピストン
ばらした時の状態を忘れてしまったんですが、心なしかしっとりして見えるのは画像の関係?



リアのピストン
こっちは乾いた感じに見えます。



今回、ピストンピンのリテーニングリングを外すのは、SSTも無く、リスクがあると判断して外しませんでした。
つわものはラジペンで脱着されるみたいですが、自信がないので止めときました。

クランクケースにカーボンが落ちないようしっかりと養生して、カーボンスクレイパーでこそぎ落としましたが、そない苦労もなく、簡単にポロポロと取れた。



オイル漏れしてたあたりのスタッドボルト周りがコテコテです。
真犯人は、実はプッシュロッドカバーのリテーナーパッキンからだったりして…┐(´∀`)┌


プッシュロッドのリテーナー外し



ここも迷子にならぬようマーキング。


ボルト1本で簡単に外れます。
奥にはタペットが隠れています。


ピストンリングのエンドギャップ測定




一応マニュアルに書いてあるピストンリングのエンドギャップをチェックしておきました。




新品のリングをシリンダー頂部から1/2インチの位置にセット


新しい部品の許容範囲内にあるか確認。


大丈夫そうです。
このために、ストレートでインチのシックネスゲージを調達。



1~3番目のリングを順番に全部チェック。
全て規定内のギャップ内でした。


ガスケット剥がし


18:00ぐらいからガスケット剥がし作業スタート


シリンダーヘッドのガスケットは、前後ともペロンと綺麗に剥がれてくれました!



しかしシリンダーベースのガスケットは頑固です。



カーボンスクレイパーでは太刀打ちできず、スチールのスクレイパーで作業するも…

なんで手ごわいヤツなんだ!
ヽ(`Д´)ノプンプン
いっこうに終わる気がしない…


このままチマチマやってたら、3日3晩掛かりそうだし、途中で根負けしてイラっときたら「ガリッ」とやっちまうのが目に見えてます。




19:00前頃にイヤになりはじめ、この時間ならまだ間に合うと、2りんかんにパッキンはがしを買いに走りました。



早くケリを付けたい一心で、なんも考えずガスケットにたっぷりシュッーっと。

もしかしてだけどぉ~♪
もしかしてだけどぉ~♪
そのまま吹いたらが
塗装剥がれんじゃないのぉ??
剥がれんじゃないのぉぉぉ…




燃焼室のガスケットにもシューっと漬け置き


もう1個のシリンダーにもシューっと漬け置き。


漬け置き時間が短かったのか、それともガスケットの方が強かったのか?
期待通りにツルっと剥がれてくれず。ガリガリとシャープな方のスクレイパーで、少し剥がしてはパッキンはがしを吹いてを繰返し、結局時間かけて剥がしました。

でも多少は無いよりあった方がマシだったのかなぁ~


気を付けて作業したつもりですが、やはり多少キズが入ってしまった。


養生もせずにやったもんだから、ところどころ塗装もはげちゃった…(>_<)



まずはパーツクリーナーでパッキンはがしを洗浄。


オイルストーンで均し。


そこそこの仕上がりで妥協。


ヘッド側は軽く均す程度に留めておいた。

同じ作業を前後とも行いましたが、聞きしに勝る苦行でしたε=( ̄。 ̄;)フゥ

漬け置きしておいたヘッドのカーボンを真鍮のワイヤーブラシでゴシゴシしたら、カーボンはいとも簡単に落ちてくれた。
チッ(・д・)ガスケットもこうだったら良かったのに!
思わず舌打ちしてしまいます。

20:00から作業を再開し4時間あまり経過…


気が付けばすっかり夜も更け、もうすぐ日付が変わる時間が近づいてきました。


ピストンにゴミなんかが入らないようカバーして


この日の作業はここまで!

シリンダーベースからのオイル漏れ修理(2日目)につづく

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3 件のコメント:

  1. 錆び防止のためにシリンダーにグリスを塗ってください。組み込む直前に拭けばいいです。

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  2. 燃焼室のカーボンはこんなものですよ。ロッカーアームシャフト、コンロッドビックエンド、スモールエンドのガタを点検してください。ピストンは外すのがベストですね。バルブステムシール抜けてませんか?バルブスプリングの隙間から見えますよ。ポートから覗いてバルブの傘を見てください。オイル下がりしてませんか?バルブスプリングも交換がベストですね。パンチとパルス感が戻りますよ。ヘッドはそのまま内燃機加工屋に丸投げがいいかもですね。金かかりますけど(10万円ぐらい)

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    1. いつもありがとうございます。

      ヘッド回りはDIY作業を断念し、ショップにお願いしましたよ!
      1箇所バルブステムシールがカチカチになってオイル下がりして、溜まったカーボンで動きが渋くなってた様子。
      バルブスプリングを交換する発想はありませんでした…
      次回は候補にあげるようにしておきます。
      面取りとホーニングを内燃機屋さんにお願いしようかと思いましたが、予算と納期の関係で見送りました。
      その辺りのいきさつは続きで…(笑)

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